工法紹介

工法の種類

ロックマン工法

エース工法に比べて、日進量が多く、さらなる推進距離延長が可能。

標準範囲推進距離
● φ400、φ500

グラフ

● φ600、φ800

グラフ

※ ビット耐力は硬岩IIクラスで130mの能力を有していますが、推進精度の保持を考えて標準範囲推進距離を設定しています。

上記の推進延長の条件に適合しない時に安全かつ施工精度を保持していく為には地盤改良をする必要とする部分が発生する可能性があります。

  1. 1. 玉石、転石に乗り上げ、施工精度が保持できない。
  2. 2. 互層部、礫から岩盤層に挿入時マシンが転動する。
  3. 3. 流体輸送が逸泥する時。

以上の点に適合する時は、地盤改良工事が必要です。

≪標準範囲推進距離を決めた要素≫
  1. 1. 推進力計算による許容推進延長内であること。
  2. 2. 礫・玉石等の転動による方向性の保持並びに修正が可能であること。
  3. 3. 一般に礫〜玉石〜転石と岩石が大きくなるにしたがい、延長に比例して方向の偏心が進行する傾向にあること。
  4. 4. 施工精度については地質条件や、施工技術者によって差があるが、過去の実績から判断して安全かつ妥当な延長であること。

※ 尚、標準範囲推進距離はあくまで目安なので、これ以上の計画を考える場合は協会事務局においてご相談させていただきます。

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機構概要

概要図

(1)本工法は、先導体・元押し装置・操作盤・油圧ユニット・泥水処理槽からなっていて先導体のカッターには強力な岩破砕ビットを取り付けています。

又、排土は連続的な流体輸送システムになっており、クリーンで、長距離タイプとなっています。

(2) カッタービット

先導体の先端に装着してある強力なトリコンビットで岩破砕強度は、一軸圧縮強度qu=300N/mm2まで破砕し、ビットライフも長く安心して使用する事ができます。

(3) 先導体

カッタービットを回転する駆動装置・先導体姿勢制御装置・油圧制御装置・機内バイパス弁・電気回路・方向修正装置・礫二次破砕装置からなっていて、安定した掘進ができます。

(4) 元押し装置

ロックマン鋼管用は1960KN(980KN×2本)の油圧ジャッキ管受台と押輸を一体化したジャッキユニットで、コンパクトにまとめた設備機器です。推進長がカウント出来、又、リモコン装置を取付けています。

(5) 油圧ユニット

推進ジャッキ・方向修正用ジャッキの油圧駆動システム・各ポンプ・モーター類の電気動力盤をコンパクトにまとめたものです。

(6) 操作盤(コントロールユニット)

先導体の掘進状況の管理・推進状況の管理・流体輸送システムの管理その他、各機器の状況をモニターTVを見ながら、集中管理が行える様コンパクトにまとめたユニットです。言わば、ロックマン工法の頭脳とも言えるところです。

(7) 泥水処理プラント

先導体から送り込まれた流体の中には多くの土砂を含んでおりますので、その泥水を土砂分と泥水に分離し、泥水は再度先導体に送り込むプラントであります。
この機器の中には、振動フルイ機・サイクロンモーター、サイクロン打込ポンプ・沈澱槽・調整槽・撹拌機などから成り立っています。

(8) 送泥ポンプ・排泥ポンプ

送泥ポンプは、先導体に泥水を送り込むポンプであり、排泥は先導体からの土砂と泥水を吸引するポンプです。送泥ポンプ・排泥ポンプの出力を調整する事で先端の切羽の水圧を調整するので地下水に対し安定した掘削が行われます。又、排泥ポンプは大きな径の土砂を通し、しかも高出力です。

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プラント標準仮設図
≪TRW-400〜TRW-800≫

プラント標準仮設図

名称種別 φ400〜φ800
(1) 操作盤 1.1m×1.64m
(2) 油圧ユニット 0.8m×1.2m
(3) 処理プラント 貯泥槽 7m3 1.6m×2.6m
(4) 沈澱槽 2m3 1.6m×1.4m
(5) ダンプトラック 2t車〜4t車
(6) 滑材プラント 1.0m×1.2m
(7) 発動発電機 1.35m×3.2m
(8) 溶接器 0.5m×0.6m
(9) トラッククレーン 4.9t吊

注1) 処理プラントの具体的設備内容は機構概要を参照して下さい。

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発進立坑標準寸法
平面寸法
シートパイルの場合 2500mm×5500mm
ライナープレートの場合 φ2500mm×5640mm

注1) シートパイルは内法の最小寸法で、ライナープレートは、土留中心寸法で示している。

注2) 最下段梁の梁下高さは、ベースコンクリートより1.50m以上を確保する。

注3) 両発進立坑の場合も同じ寸法とする。

深さ
TRW-400 推進管中心からベースコンクリート上端まで715mm以上を確保する。
TRW-500 推進管中心からベースコンクリート上端まで765mm以上を確保する。
TRW-600 推進管中心からベースコンクリート上端まで815mm以上を確保する。
TRW-800 推進管中心からベースコンクリート上端まで915mm以上を確保する。
立坑内配置図

※ 以下は、TRW-400の配置図です。

● シートパイル

シートパイル

No. 品名
1 止水板
2 カッタービット
3 先導管
4 バックアップ管
5 ガイドレール
6 推進ジャッキユニット
7 レーザートランシット
8 支圧壁(鋼製)

● ライナープレート

ライナープレート

No. 品名
1 止水板
2 カッタービット
3 先導管
4 バックアップ管
5 ガイドレール
6 推進ジャッキユニット
7 レーザートランシット
8 支圧壁

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到達立坑標準寸法
円形立坑の場合(3分割)

● 平面寸法

TRW-400 φ1300 φ1240mm以上の内法寸法が確保できる円形立坑(ライナープレート・ケーシング等)とする。
TRW-500
TRW-600 φ1500 φ1440mm以上の内法寸法が確保できる円形立坑(ライナープレート・ケーシング等)とする。
TRW-800 φ1700 φ1640mm以上の内法寸法が確保できる円形立坑(ライナープレート・ケーシング等)とする。

● 深さ

全ての機種について先導体外径よりベースコンクリート上端まで0.30m以上を確保する。

マンホール到達の場合(3分割)

● 平面寸法

TRW-400 1号マンホール φ900mm以上の内法寸法が確保できるマンホールとする。
TRW-500 2号マンホール φ1200mm以上の内法寸法が確保できるマンホールとする。
TRW-600 3号マンホール φ1500mm以上の内法寸法が確保できるマンホールとする。
TRW-800

● 深さ

全ての機種について先導体外径よりマンホール底盤又はインバート上端まで0.30m以上を確保する。

注1) 分割回収のスペースの必要性から平面線形として、マンホール中心部到達とする。

注2) TRW-400以外は先導体回収のため斜壁・鉄蓋等の撤去が必要です。

注3) マンホール到達計画は、設計時に先導体外径から0.30m以上を確保してマンホール計画をしていただきたい。但し、0.3mを確保していない既設マンホールの場合は底盤又はインバートを一時撤去し先導体回収後補修して下さい。

注4) 既設土留材がある場合は、撤去又は部分切断が必要です。

先導体の回収は、法令を遵守し安全管理に十分注意して下さい。

立坑内配置図

※ 以下は、TRW-400の配置図です。

● 円形立坑

円形立坑図

● マンホール到達参考図(1号マンホール)

参考図

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スペック表
型式 TRW-400 TRW-500 TRW-600 TRW-800
適用推進管 管種 鋼管・合成管
管外径 mm 406.4 508.0 609.6 812.8
管長 m 3.0
適用土質 土の種類  風化岩から硬質(300MN/m2)玉石混じりの砂礫
被圧水 MPa 0.20
発進立坑 平面寸法 mm φ2500×5640
管芯高 mm 715/670 765/670 815/670 915/740
到達立坑 平面寸法 φ1300 φ1500 φ1700
先導体 外径×全長 mm φ430×1555 φ530×1454 φ630×2135 φ830×2135
重量 t 0.72 0.95 1.9 2.6
方向修正ジャッキ 134.4KN×
18ST×3本
165.8KN×
23ST×3本
215.8KN×
30ST×3本
215.8KN×
40ST×3本
カッタモータ(水冷モータ) 15KW×4P 18.5KW×4P 22KW×4P 22KW×4P
トルク(50/60Hz)
KN・m
7.65/6.38 9.42/7.85 13.34/11.09 19.91/16.58
回転数(50/60Hz)
r・p・m
18.3/22.0 18.3/22.0 15.2/18.2 10.1/12.1
送排泥管 2B 2B 3B 3B
推進装置 寸法(幅×高さ×長さ) mm 1070×450×4400
重量 t 2.9
推進ジャッキ 推進力/引力 KN 1960/980
推進速度 mm/min 高速500
低速185
油圧ユニット 寸法(幅×高さ×長さ) mm 780×1175×875
重量 t 0.6
油圧ポンプ 吐出量 15.6/5.7/0.96ℓ/min(60Hz)
圧力 14.72/58.86/58.86MAX(MPa)
電動機 7.5KW
操作盤 寸法(幅×高さ×長さ) mm 1100/1900/1640
重量 t 0.9
表示方式 メータ及モニタ表示
運転方式 手動方式
姿勢計測 表示・項目 ピッチ・ローリング角度表示・
位置画像表示

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ロックマンエースマルチジャッキ

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ロックマン工法協会

【協会事務局】
〒732-0052
広島市東区光町1丁目13番20号
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TEL:082-261-5923
FAX:082-261-5925
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